自動車教習所は、主に会社が経営していることを知っていますか?実は誰にでも開業できるんです。
今回は、全国ほとんどのひとが利用している、指定自動車教習所を設立するための方法を、みなさんにもわかるように解説をします。
指定自動車教習所と届出自動車教習所
指定自動車教習所
公安委員会が定める人的基準、物的基準、運営基準に合っていることで、公安委員会から指定を受けている教習所です。指定自動車教習所の卒業生は、本来試験場で行われる運転免許試験で技能試験が免除されます。
届出自動車教習所
公安委員会が定める人的基準、物的基準、運営基準のいずれかに合致していない教習所で公安委員会から指定を受けていない教習所です。いわゆる練習場のようなもので、卒業生は試験場で学科試験と技能試験の両方を受ける必要があります。お金さえあれば誰でも開業できます。
「指定自動車教習所」と「届出自動車教習所」の違いを詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。
【指定教習所と届出教習所の違いは?】東京でおすすめの届出校も厳選!
人的基準
管理者
自動車学校で校長先生と呼ばれるひとです。管理者がいないとだめなんです。
管理者は、25歳以上しかなれません。また、道路交通に関する業務で3年以上管理的な地位にいたひとか、自動車教習所の管理に必要な知識や経験があるひとでなければなれません。
技能検定員
2段階に進むための修了検定や卒業するための卒業検定で試験管をやるひとです。25歳以上で技能検定員の資格をもっていないとなれません。
教習指導員
教習をするひとのことで、教習指導員という資格を持っています。21歳になると資格試験が受けられます。基本的に自動車教習所に勤務する教習指導員候補が受験しています。一般受験もできるようですが、ほとんど見かけることはありません。
副管理者
管理者の業務を補佐するひとで、副校長というポジションです。指定を受けるための法律には規定されていませんが、規模によっては置くこととされています。
職員に対する講習
資格を取るために勉強をしたら、取った後もより良い教習や業務ができるように勉強をします。
物的基準
コース
自動車学校のコースが試験場のコースと違ったらいけないので、コースの敷地面積が規定以上になっている必要があります。コースの形状についてもきまりがあります。
技能教習及び技能検定用車両
教習車のことです。補助ブレーキがついていることや指導員用のバックミラーがついていることといった条件があります。
学科教習用教室
学科教習をする教室があることや、使用する模擬運転や運転シミュレーター装置が規定に合っている必要があります。
運営基準
教習の時間
決められた教習時限数を確保しているか、1時限50分の教習時間が守られているかということです。
技能教習の方法
資格を持っている教習指導員が、教習計画通りに教習していること。
技能教習が1段階では1日2時限しかできないことや、2段階で3時限が認められても、連続して3時限してはいけないということが、ここで定められています。
学科教習の方法
資格を持っている教習指導員が、教習計画通りに教習していること。
ビデオだけで50分が終わる教習がないのは、ここで、おおむね20分以下にすることが定められているからです。
まとめ
今回解説した内容は、おおまかな内容ですが、指定自動車教習所にはこれだけ厳しい基準があります。
さらに競争が激しくなる業界で、高齢者講習などに力を入れる教習所が多くなるかもしれませんね。