普通自動二輪や大型自動二輪の技能試験には「一本橋」という課題があります。
一本橋は、補修が最も多くなる項目のひとつですが、練習次第で簡単に習得することもできます。
今回は教習で成果を上げられた、今すぐ使える攻略方法を紹介します。
一本橋とは
正式名称を「直線狭路コース」と言います。
長さが15m、幅が0.3mのコースを落ちないように渡り切ります。
二輪車はゆっくり走っているとバランスが取りづらくなるので、一本橋に長く乗っていられる人ほど上級者となります。
規定タイム
小型自動二輪 5秒以上
普通自動二輪 7秒以上
大型自動二輪 10秒以上
規定タイムより早く通過してしまうと、1秒当たり5点ずつ減点されます。
初めて一本橋に挑戦する教習生は、ほとんどの人が渡り切れずに落ちてしまいますが、通過自体は割と早く達成出来ます。
スラロームに比べてタイムに苦戦する教習生は少なく、いかに減点行為や中止行為をしないように渡るかが問題となります。
指導員のタイム
僕は今40秒くらい乗っていられますが、上級者ではありません。
指導員の中には1分以上乗っていられる人や、一本橋で静止し続けられるひとも居ます。
このような上手な人の動画はYouTube等で見ることは出来ますが、上手なひとのテクニックを初心者が真似しようとしても時間が掛かってしまいます。
よく起こる失敗
足がステップから離れてしまう(減点)
二輪車の運転中に、膝でタンクをしっかり挟むことを「ニーグリップ」と言います。
ニーグリップをすることで、重心の移動がスムーズに出来、バランスが取りやすくなるため、ステップから足が離れにくくなります。
脱輪(検定中止)
たとえ20秒で渡る能力があっても、一発勝負の技能試験で脱輪をしてしまうとその場で不合格になります。
守るべき2つのコツ
インターネットで調べると、一本橋のテクニックが色々と出てきますが、技能試験に受かるためだけのポイントを2点だけ解説します。
おしりを少し上げるイメージで走行する
指導員に何度も「ニーグリップしろ!」と注意される人が非常に多いです。
しかし、教習生はニーグリップをしようとしても、内腿(普段使わない筋肉)がぷるぷると震えてうまく出来ません。
おしりを少し上げるイメージで運転すると、両足のステップに体重がかかり自然とニーグリップが出来るようになります。(おしりが完全に浮いていると、指導員に運転姿勢の乱れを指摘されます)
0.1cm~0.5cm浮かせるイメージで、ズボンとシートの間には隙間ができないようにします。
半クラッチのまま、速度は後輪ブレーキで調整する
左手は半クラッチをキープ、速度が出すぎた場合は後輪ブレーキのみで速度調整をします。
しかし、一本橋に乗り上げるときは、バランスを崩しやすいため速度を出した方が良いです。
断続クラッチ(クラッチを小刻みに繋いだり切ったりする操作)を使う方法もありますが、クラッチ操作とブレーキ操作の両方に気を遣う必要があり難しくなります。
目線はあまり気にしない
一本橋では「遠くを見ろ」「進行方向を見ろ」「手前と遠くを交互に見ろ」と指導員によって言うことは違いましたが、目線で減点されることはありません。
僕は一本橋を走行するとき、近くを見ていたほうがやりやすいので、割と近くを見ていました。目線に気を遣いすぎて失敗してしまいそうなら、気にしない方が良いでしょう。
まとめ
技能試験は100点満点中70点以上で合格できますが、プレッシャーのため普段失敗しないようなことが多く起こっています。
試験当日はタイムを重視するより、脱輪しないように気を付けた方が良いですね!
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