今回は卒業しても理解が難しい「交差点の通行」についての記事です。
何度、指導員に説明されても理解できないことってありますよね。既習事項であれば、なおさら聞きづらいということは、僕も経験しています。
今回は学科教習で習う内容を、技能教習でもできるよう解説をします。
教習項目
学科教習1段階の教習項目6「交差点などの通行、踏切」
技能教習1段階の教習項目12「通行位置の選択と進路変更」
技能教習1段階の教習項目16~18「交差点の通行」
3秒前の合図、30m手前の合図とは
進路変更の合図
進路変更をする3秒前に合図を出します。
進路変更とは走行しながら右や左へ移動すること。車線を変えるだけでなく、少し寄せる行為も進路変更です。
右左折の合図
交差点から30m手前で合図を出します
左折の方法(環状交差点を除く)
車は左折しようとするときは、あらかじめ道路の左端に寄り、交差点の側端に沿って徐行しながら通行しなければなりません(学科教本、トヨタ名古屋教育センター発行・編集)
進路変更をするための安全確認
左折をするまえは、あらかじめ道路の左端へ寄りますが、いきなり寄せてはいけません。うしろから車が来ているかもしれませんから、まず安全確認です。
確認の仕方は①ルームミラーを見る②ドアミラーを見る③目視の順番でやります。
合図を出す
技能教習では進路変更の確認と合図を一連の流れで習得させる場合が多く、教習所によって手順が異なります
①ルームミラーを見る②合図③左ドアミラーを見る④目視⑤(3秒経過)⑥進路変更
①ルームミラーを見る②左ドアミラーを見る③合図④(3秒経過)⑤目視⑥進路変更
このように、合図を出すタイミングのみ異なることがあるということですね。
進路変更をする
あらかじめ道路の左に寄せます。
あらかじめとは、交差点から30m手前のことをいいます。普通自動車の教習車両は全長が約4,7m(だいたい5m)なので、車6台分手前で左に寄せます。
※常に左に寄って走行していた場合は、進路変更の必要がありません。交差点から30m手前で左折の合図を出しましょう。進路変更の安全確認は不要です。
道路の左端への寄せ幅は1m未満です。
このとき左に寄せすぎてしまうと、内輪差で後輪が接触をしてしまいますから、寄すぎないように注意します。
※内輪差とは、ハンドルをいっぱいに切ったときに、後輪が前輪より約90cm内側を通ることを言います。内輪差は車によって異なりますが、普通自動車の教習車であれば、約90cm発生すると考えて大丈夫です。
道路の側端に沿って徐行する
道路の側端に沿って徐行できないと、うしろから来る二輪車を巻き込んでしまったり、曲がり切れず事故になるケースがあります。
左に寄せすぎてしまった場合は、ハンドルの切るタイミングを遅らせたり、まわす量を調整しましょう。
右折の方法(環状交差点は除く)
自動車は、右折しようとするときは、あらかじめできるだけ道路の中央に寄り、交差点の中心のすぐ内側を徐行しながら通行しなければなりません。(学科教本、トヨタ名古屋教育センター発行・編集)
進路変更をするための安全確認
あらかじめ道路の中央へ寄りますが、うしろから車が来ているかもしれませんから、進路変更をするための安全確認をします。
確認の仕方は同様に①ルームミラーを見る②ドアミラーを見る③目視の順番でおこないます。
合図を出す
右に進路を変える場合も、技能教習では進路変更の確認と合図を一連の流れで習得させる場合が多いので、各自動車学校の手順に従ってください。
①ルームミラーを見る②合図③右ドアミラーを見る④目視⑤(3秒経過)⑥進路変更
①ルームミラーを見る②右ドアミラーを見る③合図④(3秒経過)⑤目視⑥進路変更
進路変更をする
あらかじめ道路の中央に寄ります。
交差点から30m手前で寄せ終わるようにしましょう。
また、道路中央への寄せ幅は0,5m未満です。
うしろの車の邪魔にならないように十分に寄せましょう。しかし、線からはみ出してはいけません。
交差点の中心のすぐ内側を徐行する
中心のすぐ内側を徐行できないと、後方からの車を巻き込んでしまったり、曲がり切れない恐れがあります。
まとめ
交差点はいろんな方向から、車や人が合流するので最も事故が多いです。
手順を覚えるだけではなく、免許取得後の安全運転にも活かしましょう。
教習生は、2段階に進むために「修了検定」、卒業するために「卒業検定」という試験を受けます。 検定の技能試験は減点方式となっており、普通自動車免許は100点満点中70点以上で合格となります。(二種免許は80点以上で合格) 減点項[…]