自動車教習所ではクランクコースという狭い道路を使って、車両感覚を身に着ける教習があります。
多くの教習生が苦労する課題の1つで、補修がかなり多くなるコースの1つです。10時間近く補修にかかることもあります。
教習項目
この記事は技能教習1段階、教習項目11「狭路の通行」のクランクコース攻略記事です。S字コースについては後日取り上げます。
教習では教えてくれない手法
自動車教習所では、一生安全運転ができるように教習をしています。
クランクコースを通れること自体が目的ではないので、限られた50分の教習時間では、今回の手法を教えられないことが多いかもしれません。
これから解説することは、ハンドルを切るタイミングを覚える手法です。「クランクコースをどうしても克服したい」「修了検定が間近に控えていて不安」という方は参考にしてください。
クランクコースの仕組み
入口→第1屈折→第2屈折→出口となっています。
クランクコースの角度はどこも同じになっているので、ハンドルを切るタイミングを覚えれば、すべて通れるようになります。
コースの幅は3.5mで、教習者2台分の通れる広さがあります。
手法
今回の手法は、ポイントに来たらハンドルをいっぱいに切るというものです。
ハンドルをいっぱいに切ると、内輪差が約0.9m発生することを覚えておきましょう。
内輪差とは、曲がるときに後輪が前輪より内側を通ることを言います。ハンドルをいっぱい回すと内輪差は約0.9m発生します。
入口
入口は交差点の左折なので、あらかじめ道路の左に寄せます。(1m未満に寄せる)
もしも、このとき寄せすぎてしまうと、左折時に内輪差で内側の角に接触してしまう恐れがあるので、寄せすぎないようにしましょう。1m未満でも1mくらいに寄せるがベストです。
左折について詳しく知りたい方は次の記事をご確認ください。
右左折の方法解説!進路変更の安全確認と合図を出して曲がるまでの手順
ハンドルを切るタイミング
前輪がクランクコース入口の角まで来たらハンドルをいっぱいに回します。
内輪差は最大で約0.9m発生するので、左に1mくらいの間隔があれば通れます。
寄せすぎた場合は、ハンドルの切る速さを少しだけ遅くしましょう。
曲がれたら、道路の右側はできるだけ空けておきましょう。第1屈折に備えます。
第1屈折~
入口と同じように、道路の内側(右側)に間隔をあけます。交差点ではないので1m以上あけても大丈夫です。
※交差点とは、2つ以上の道路が交わるところを言います。
右の前輪が角に来たら、ハンドルをいっぱい回しましょう。
「第2屈折」と「出口」も、この第1屈折と同じ手法でやれば大丈夫です。
速度
S字コース、クランクコースでは、人の歩く速度をイメージして運転します。
AT車の場合は、常にブレーキを踏んで、クリープ現象の速度をさらに落としながら走りましょう。
MT車の場合は、断続クラッチか半クラッチで速度を落としながら走行します。どちらか決まりはありませんが、半クラッチのまま速度を一定に保つことがおすすめです。
前輪の場所
運転しているときは、右の前輪がアクセルの下、左の前輪がナビの上くらいにあるイメージで運転しましょう。詳しくは、運転教本の教習項目5「走行位置と進路」に記載あるので、詳しく知りたい人は読んでみましょう。
まとめ
今回はクランクコースを通るための手法を解説をしました。
クランクコースでハンドルを切るタイミングは、前輪が角の横に来てからです。ハンドルを切るのが早いと内輪差で接触し、ハンドルを切るのが遅いと曲がり切れなくなります。
最初はタイミングがわからなくても、徐々にコツがつかめてくるので、繰り返し練習をしていきましょう!